marokichi's blog

オモイキモチも文字におこそーか。

TrySail Live Tour 2019 "The TrySail Odyssey"

"Odyssey"

古代ギリシャの長編叙事詩が由来の英語で、その内容から「長い冒険の旅」を意味する言葉。
まさにこのツアータイトルがぴったりなように、2月末の幕張メッセイベントホールから始まり、期間にして約半年、過去最大の全20公演を数えた旅路の終着点は再び幕張メッセイベントホール。


行ってきた。全曲簡易レポ+αです。



1.WANTED GIRL
すっかりTrySailを代表する曲のひとつになった曲。フェスなどでも1曲目に使われることも多くなりました。コールや振りなども簡単でみんなで盛り上がれるこの曲は、これからも斬り込み隊長として活躍してくれることでしょう。



2.CODING
ザ・EDM。ダンスが特徴的な曲です。個人的には指をOKサインにして目に当ててフォーメーション組むところがすき(伝われ)。純粋に縦ノリが楽しく、開幕から"アゲ"てくれました。



3.未来キュレーション
アルバムからの新曲であり、ツアーの中で大きく成長した曲でもあるかなと思います。

振り返って溜め息一つついてもいいんだよ 励まして励まされて 救って救われて 夢に近づける様に

という歌詞が好きで、可愛らしい曲ではあるものの、自分の弱さを認めつつも前向きに進んでいこう、という元気を与えてくれます。



4.VIPER (雨宮さんソロ)
私の毒成分を、と歌い始めたのが印象的な1曲。今までの曲以上に、妖艶でカッコよく雨宮さんらしさが詰まっている曲。この曲をここまで豊かな表現力でもって歌いきれるのはさすが。TrySailとしてステージに立つときの無邪気で少年のような彼女とはまた違って、でもそのどちらも飾らない雨宮さんなのだなと再確認しました。



5.Good Job! (麻倉さんソロ)
麻倉さんの1stアルバムのリード曲でもあり、ソロアーティストとしての共通コンセプトでもある恋の歌の中でも明るく、少女漫画の主人公のような世界観が特徴の曲。"Good Job"の歌詞に乗せてサムズアップする一体感がとても楽しいんですよね。



6.ステテクレバー (夏川さんソロ)
夏川さんのソロ曲については9月から始まる1stツアーの際に改めて触れたいと思うので、今回は割愛。
1stアルバム「ログライン」のリリースイベントでも夏川さん本人が「声優さんとか興味ないけど音楽は好き!という人に聞いてほしい」と仰っていたのでささやかながら布教活動?をしていましたが、特にこの曲は人気が高かったように感じます(当社比)
実際、この千秋楽でも多くの人が盛り上がってくれていたのでとても嬉しかったです。おいでよ、1stツアー。



7.またね、
今回のアルバムのバラード枠ですが、今まで以上に良い意味で重たく、切ない曲。
今回のツアーは高さや配置がアシンメトリーで特徴的な舞台セットとなっていました。
natalie.mu
(少し見にくいですが、ほかに写真見つけられず。。。)
「またね、」はこのセットを生かしながら階段に座って歌ったりする部分が印象的で、高音域だけでなく低音域でのハーモニーがビリビリと心情に響く。公演を重ねるごとに洗練されていったこの曲は、今回のツアーの見どころのひとつの曲だと感じました。



8.Make Me Happy?
ツアーを通してのこの曲の見どころは2番Bメロ。夏川さんが”愛しの”麻倉さんのところへ手を広げてハグにしに行くもスルーされるのがお約束となっていました。今回も華麗にスルーした・・・と思ったら麻倉さんからハグ。よかったね、ナンちゃん。笑
でも一番面白かったのは名古屋公演で雨宮さんが夏川さんを手で制止して麻倉さんにハグしにいったときかなぁ



9.whiz
ツアー後半、セトリが変わってからレギュラー曲となったwhiz。この曲の良いところって自然なところだと思うんですよね。3人ともふっと笑いながら歌うのがいつも印象的。



10.Brave Sail(日替わり曲) → 11.バン!バン!!バンザイ!!!
この2曲は幕張仕様で特別にトロッコ乗車。今回は花道が無いステージセットだったのでアリーナでも後方は距離があるように感じられましたが、トロッコ時は目の前まで来てくれるので嬉しいですよね。バン!バン!!バンザイ!!!はもうすっかりライブでは定番の曲となり、バンザイで生まれる一体感はTrySailの楽曲の中でも唯一無二です。



12.コバルト(ハモリver)
こちらもライブではおなじみのハモリ曲でしたが、選曲は「コバルト」。アルバム「TryAgain」をひっさげた今回のツアーの中でも大きなTryだったと思われます。ハモリというと調和というか、バランスが意識されるようなことが多いように感じられるのですが、今回のコバルトでは3人がそれぞれ悪く言えば殴り合うような、個性をぶつけ合いながらもハーモニーを奏でているようなところが印象的でした。でもそれは決して歪なものじゃなくて、確かな形として表現されているところが凄かった。3人それぞれが信頼しあっているからこそぶつけ合えるんでしょうね、きっと。



13.Take a step forward
アルバム新録曲の中でも個人的に一番好きなのがこの曲です。今までで無かったタイプの真新しい曲で、ライブでは初めてスタンドマイクを使用して歌う曲となりました。
曲名の通り「一歩前進」。何度挫けても傷ついても一歩一歩歩みを進めていくことの大事さ、器用に歩くことは出来なくても少しずつ積み重ねることなら出来るなあと。



14.Truth.
CODINGと並んで振りコピ最難関クラスでしょこれ。w
難しい=カッコイイの裏返しでもあり、Truth.はとにかくダンスがカッコイイ。2番後からラスサビ前の間奏部分は見応えが凄い。



15.Believe
ライブだけの特殊の長いイントロ→早衣装替えから始まるアルバム収録曲の中で熱く、燃える曲です。
ダンス一番好き、Believe。「夜明け前が一番暗いらしい」といった歌詞も厨二心をくすぐる。



16.Sunsetカンフー
このツアーで最も大きくなった曲は?と聞かれたら間違いなくこの曲でしょう。
一見面白い曲のように思われがちですが、この曲は一切笑わず本気の"修行"を行うとこが一番のキモだったりします。
間奏では雨宮さんが「修行ターイム!」と煽るのがお馴染みになりましたが、千秋楽はまさに渾身のそれでした。
youtu.be



17.Odysseyスペシャルメドレー(Sail Out!→primary→Youthful Dreameradrenaline!!!)
メドレーは美味しいところだけをたくさん食べられるのが幸せ。
Youthful Dreamerを聞くと、いつでも初心にかえることが出来ます。初めて見た1stライブのあの時の気持ちは忘れたくないものですね。



18.azure
この曲を歌う前、毎回のように言っていた言葉がありました。それは「皆さんへ感謝の思いをこめて」といった内容の言葉。

「忘れない 決して忘れない」「またいつか会えたなら」

次の機会はきっとあるでしょう。でもそれは当たり前なことではなくて、ライブというのは同じものは存在しない。
毎公演この曲で〆るたびに沁みていましたが千秋楽は特別でしたね。



EN1.Baby My Step
最近になって沼堕ちTrySailを好きになってくれた友人と連番でしたが、この曲が歌われてよかった。
1stツアーから歌い紡がれてきたこの定番曲はTrySailのライブの楽しさがいっぱい詰まった曲だと思うので。



EN2.TryAgain
アルバムリード曲にして今まで以上にTrySailらしさが詰まった曲。
「大きくなきゃ夢じゃないでしょう?」「諦めることを諦めた」
きっとこれからも挑戦を続けていく彼女たちの中にはこんな思いが詰まっているに違いない。



WEN.WANTED GIRL
はじめにも書いたように、このツアーは幕張から始まり、幕張に戻ってきました。でもそれは”ゴール”なのでしょうか?ツアーという旅路における終着点ではありますが、きっとまた彼女たちは新たな場所へ向けて”出航”します。同じように、この曲から始まったツアーがこの曲で終わるということはその先の未来へ向けたものなのではないでしょうか。考えすぎかもしれませんが、そんな風に感じました。





ツアー総括。
アルバム「TryAgain」をひっさげた今回のツアー、中に入った楽曲は今までに無かった”Try”がたくさん詰まったアルバムでした。結成から4周年、5年目を迎え業界内での立ち位置も変わりつつある中で貪欲に新たなTryを続ける3人。1stライブで雨宮さんがこんなことを仰っていたのを思い出します。
www.animatetimes.com

「私たちはまたいろんなTryをさせていただくと思うんです。その度に、大丈夫かなって不安になったりすることもあると思うんですけれども、みなさんの応援に応えられるように、私たちも精一杯がんばっていきますので、これからも支えてください!」

今回のツアー中、壁に当たることもありました。
しかしTryAgainの歌詞にもあるように「悔しさに涙流れるのは本当に全力で挑んでいるから」。

"Odyssey"はここで一度幕を閉じますが、きっとまた新たな挑戦へと”出航”するでしょう。今回のツアーを通じて大きく成長した3人がどのように進んでいくのか、どんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。






そしてこう言えることがとても嬉しい。





「またね、」