marokichi's blog

オモイキモチも文字におこそーか。

時が違えば受け取り方も異なる

先日、映画ライオン・キングを見てきました。

近年のリメイク、リバイバルの流れの中で例に漏れず製作となった本作。内容はオリジナルと同様、映像のみがフル3DCGになったような感じ。

食物連鎖という自然の摂理にテーマを置いた作中で、頂点に君臨するライオンを中心に描かれる作品ですが、敵対するハイエナ側から物語を見ると大袈裟に言えばパワハラじみたライオンからの圧力によって満足いくだけの狩りが出来ない、腹を満たせない、という現実に戻された格好。こんな理不尽あるかい。
もちろん、そうあることで均衡が保たれていて言わば必要悪的な意味を孕んでいることには間違いないのですが、演出として基本的に"狩られる側"である草食動物が"狩る側"であるライオンに従っていること、そのライオンが捕食をするシーンが一切無いことに違和感が残ったところ。

正直、昔見たものは10年以上前になるのでニュアンス的な部分まで含めて今作と同様であったか、というのは覚えていませんが基本的にライオンの英雄譚的に描かれた本作に於いて別の視点でモノが見れた、というのは自分の中での変化を知れたという意味で貴重だったかなと思ったのでした。
雨宮天さんと生年月日2日違いの私なので、だいぶいい年になっておりましてそういう変化もあるわな、という次第。


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話変わりまして、雨宮天さんの第2回「音楽で彩るリサイタル」東京公演に行ってきました。
リサイタル、という言葉の意味は独唱会。独奏会。

雨宮さん本人も繰り返し仰っていましたが、これは雨宮さんの雨宮さんによる雨宮さんのためのイベント。
雨宮さんの好きな曲(主に70年代80年代の歌謡曲)を好きなように歌っているのをたまたま見られるお客。そんなイベント。
第1回は私は参加できなかったため、今回初めてになりました。
セットリストは以下のとおり。



1.北ウイング(原曲:中森明菜)
2.迷い道(原曲:渡辺真知子)
3.東京ブギウギ(原曲:笠置シヅ子)
4.SWEET MEMORIES(原曲:松田聖子)
5.ウイスキーが、お好きでしょ(原曲:石川さゆり)
6.Yesterday Once More(原曲:カーペンターズ)
7.雨の慕情(原曲:八代亜紀)
8.飾りじゃないのよ涙は(原曲:中森明菜)
9.フレンズ(原曲:レベッカ)
10.VIPER(リサイタルver.)



渋いッ!!!
有名曲であったり、CMで使われている曲が多いので馴染みがあったり知ってるよという人も多かったのではないでしょうか。
私自身、懐メロ好きなので心の中で心躍りながら聞いておりました。(といっても私の場合は90年のPOPSが好きなのですが)

どの曲についても。原曲のアーティストさんに歌い方を寄せていてまさにカラオケといった感じで楽しそうな雨宮さんなのでした。
ピアノ伴奏として登壇した橘哲夫さんのコーラスの素晴らしさも見逃せなかった(ここ大事)

様々なアーティストさんのカバーを歌った最後に自分の持ち曲である「VIPER」を歌いましたが、
色々な表現で歌われた曲が続いた中での「VIPER」はツアー中何度と聞いた曲でしたが受ける印象が違っていて、
他の人とは違うこれがアーティスト雨宮天の表現なのだ、というのを"魅せる"かのように感じられました。ホント、カッコよかった。
楽しそうな雨宮さんと、それを見て楽しい我々お客さんと。そんな素敵な雰囲気と空気感に包まれたイベントでした。
第3回にも期待したいところ。


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例えば、好きでは無かった食べ物が好きになったり、何も感じなかった音楽の歌詞に沁みいってしまったり。
時を経るごとに価値観だったり好みというのは変遷していくものであるというのをここ1,2年の自分の中で大きく感じていて。
もちろん、自分の中で大切にしている変わらないものというのはありますが、そういった変化は肯定的に受け入れています。



まあ何が言いたいかって、気付いたらだいぶおっさんになっていた、という現実なのでした。終わりっ。